今日は僕がよく音楽制作で使っているプラグインの一つUniversal Audioの「Cambridge EQ」の感想なんかを・・・
去年発表しましたアルバム「古事記 其ノ伍」でこだわってみたのが「イコライジング」、簡単に言えば「音質調整」の一番オーソドックスなものです。というか基本です。
イコライザープラグインは、DAWに付属しているものも含めていろいろありますが、その中でも特に印象深かったのがこの「Cambridge EQ」です。
これはUniversal Audioのオーディオインターフェースを持っていないと購入すらできないものですが、ビンテージものの実機をプラグインしたものです。

使い方はオーソドックスで、狙った周波数を上げたり下げたりして・・・パラメーターも基本っぽいので割愛。というか、触り始めただけなのでよくわかってないかも。。。
ではどこが印象的だったのか?その前に、このプラグインでやりたかったことは・・・
ストリングスの音を少し目立たせたかった
ということなんです。
それでこれをマスターセクションに入れて、6000〜8000Hzのところを2〜3dBくらいあげてみたところ、ストリングスパートが大きくなるだけでなく、なぜかアタックがクッキリとする印象。
他のプラグインでは、ストリングが滑らかに(ナチュラルに)増幅される感じですけど、こいつは輪郭がクッキリ!!って感じになります。
よく聴いてみると、多少のザラツキ感(サチュレーションってやつ??)が出ているよう。これ、ビンテージの真空管を通したようなアレでしょうか?持ってないのでわかりませんが。

しかもカットするときは割とザクッといけるみたいで気持ちいい切れ方をしてくれます。大雑把な人には、このザックリ感はたまりませんねぇ〜
とにかく・・・
EQメーカーによる音の違いを、このヤバイ耳で確認できたことが嬉しかったので、あれこれ書いてみました。
それで嬉しすぎて、何でもかんでもCambridge(ケンブリッジ) EQを差し込んで6000〜8000Hzを上げて・・・ってやってあとで全部聴き直したら、なんだかアルバム全体が妙にギスギスした感じになって、バランスもかなり変わってしまいました。
調子乗りすぎました
なので、一部の曲を残して全てこのイコライザーを外しました。それくらい強烈な印象だったといことです。うまくハマれば最強戦士の一角を務めることができます、間違いなく。もちろん取扱注意です。
また、最初からDAWに付属しているイコライザーは、それほどアクが強いものは少ないので、まずはそちらでいろいろやってから・・・
でもね、一番感じたのは、、、
ミックスの段階できちんとバランス考えましょう!!
ってことで、深く反省しています。はい。
最近は古事記シリーズのリマスタリングなんかでも活躍していまして、前回の失敗を教訓に、程よくカッコよくするような使い方をしているつもりです。
リマスタリングをした古事記シリーズはダウンロード版で、通販サイト「カリメロクラブ」で7月3日から購入することができます(今日ですね)。
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