オーケストラ風のサウンドトラックを中心に作曲しています

古事記 其ノ壱(下)

アルバム「古事記をオーケストラで演ってみた」シリーズに沿った曲解説です。そのまま読み進めても楽しいかもですが、曲たちと合わせると、よりいっそう幸せになれる!!!かもしれません。

イザナミが黄泉に行ってしまいました。残されたイザナギは、カミサマとして覚醒することができるのでしょうか?一連の物語は、美しい最終形態を迎えることができるのでしょうか?

再会への旅立ち

イザナミが亡くなってからというもの、ずっとずっと涙を流し続けたイザナギ。

枯れることのない涙からは、多くのカミサマ達が生まれています。しかし彼らにどれだけ慰められても、イザナギの気持ちは癒されることはありませんでした。

ある時・・・

「そ、、そうだっ!!こっちから黄泉にイザナミを取り戻しに行けばいいんだ!!黄泉の国の食べ物さえ口にしていなければ、きっと元の暮らしに戻れる!!」

とにかく時間がありません。

急いで身支度をして、魔除けのいろんなものを身につけ、大慌てで黄泉の国に向かうイザナギ。

カミサマだから空を飛んでいけばあっという間!だけど途中から黄泉の国パワーで飛べなくなってきたから、地面を走り続けるというメロス状態で黄泉を目指す!!

とにかく急げ!!

暗がりの道〜悲しみの対話

どうにか黄泉の国の入口らしき場所へたどり着いたイザナギ。何度も何度も大声でイザナミに呼びかけた。

すると・・・

「イ・ザ・ナ・ギ・・・会いに来てくれたんだ・・・」

「あったりめーじゃん!!!今すぐここから帰って、また一緒に暮らそう!!」

「ありがとう、、でも・・」

「ん・・・?」

「もう、共食済んじゃった。。だから帰れないんだ。。。」

「そ、そんな・・・」

思わず絶句するイザナギ。それを見かねて、黄泉の国の神に相談してくると言って立ち去るイザナミ。

ずっと、ずっと長い時間待っているイザナギ。でも一向にイザナミ戻ってくる気配がない。

「こうなったら、こっちからイザナミを迎えに行こう!!」

そうして、真っ暗な洞窟の中を一人歩き始めたのでした。手探りで。

この世に還り着くために

すると何かにつまづいたイザナギが、ほのかな明かりでそれを照らすと。。。そこには変わり果てたイザナミが横たわり、恨めしそうにイザナギを見つめている。

「んがぁぁぁーーーっ!!」と叫んだかどうかは知りませんが、とにかく人生最大のリアクションでイザナミを振り払ってしまったイザナギ。

「決して見ないでって言ったのに・・・」

「い、いや、それはその・・・」

「許さない、、、殺してやる・・・!!」

そんなやりとりのあと、イザナミはイザナギを黄泉の国に引きずりこむために、様々な追っ手を仕向けてきた!!

「い、嫌だ!!こんなところに住みたくないっ!!っていうか、死にたくないっ!!」

イザナギはとにかく必死で逃げた。でも追っ手は倒しても倒しても、全然数が減らない。。。

「ってか、今までどこに隠れてたんだよ!!」

それは、、、イザナミの心から生まれてきた邪気たちだから。。。

桃の実を手に取って

倒しても倒しても追っ手は迫る。必死で逃げるけどそろそろ限界が!!というところで、都合よく実を沢山つけた桃の木を発見した。

「こ、これはもしや・・・!!」

藁にもすがる思いで桃の実を手に取り、邪気に向かって投げつける。すると・・・!!

桃は分裂に分裂を重ね、そう、ネズミ算式にその数を増やしながら邪気たちに総攻撃を食らわせた!!

邪気たちは58000ptのダメージを受けた。
邪気たちは全滅した。

た、助かった・・・・!!

このあと・・・

イザナギは黄泉の国とこの世の境を大きな岩で封印した。

それはイザナミとのお別れの儀式であり、イザナギが独り立ちするための儀式。そしてようやくこの国が動き出した・・・

(番外編)妄想の禊

黄泉から帰ったイザナギは、汚れを落とすために泉で禊をおこなった。。。

が、、、

作者の妄想が炸裂し「本当は禊じゃなくて、元カノと温泉旅行行きたかったんだよねー」とかいうシチュエーションが、急遽アルバムに持ち込まれることとなりました。

実際にそういうことがあったかどうかは知りません。

禊の川面

黄泉から帰ったイザナギは、汚れを落とすために泉で禊をおこなった。。。(再掲)

着ていた衣を脱ぎ捨て、川面へ向かい、禊の儀式を進めるたびに、新しい神様たちが生まれます。

どんだけ生まれるんや・・・

というくらいに生まれます。

イザナギは楽しくなって、ついつい沢山産んじゃった・・・わけではありません。黄泉から帰ってきたイザナギは、それだけパワーアップしたんだと、作者は思っています。

そして・・・最後に産まれたのは「アマテラス」「ツクヨミ」そして「スサノオ」の三貴神。

イザナギは子供達にそれぞれ「高天原」「夜の世界」「海の世界」を治めさせることにしました。

ここからは三貴神の物語が始まります。アルバム「古事記 其ノ弐」もどうぞお楽しみください!